5月5日(月・祝)、相模国府祭を奉仕させていただきました。
国府祭は、「こうのまち」とも「こくふさい」とも呼ばれ、千有余年の伝統を持つ祭事と云われています。また5月5日に行われるため端午祭とも呼ばれました。
この祭では、古く国府庁が置かれた神奈川県中郡大磯町国府本郷の神揃山(かみそりやま)で行われる神現(みあれ)神事と、麓の大矢場(おおやば)で行われる国司祭(こくしさい)の二つの神事が行われます。
国府祭は、国司が国府に一之宮寒川神社、二之宮川勾神社,三之宮比々多神社、四之宮前鳥神社,平塚八幡宮の五社の御祭神を招き、天下泰平、五穀豊穣を祈り奉幣したことに起源する祭です。五社の神輿が神揃山に渡御し祭典が行われ、特に正午に行われる古式「座問答」が有名です。
大矢場では、六所神社との神対面(かみたいめ)の儀、国司(こくし)奉幣(ほうへい)の儀等が古式に則り行われ、また各神社より参拝者には神前に供えられた「ちまき」が、無病息災を祈念し授与されます。神奈川県無形民俗文化財に指定されております。
今年は少し雨がぱらつく肌寒い一日でしたが、多くの参拝者で賑わう中、厳粛裡に神事が斎行されました。