神話は、昔から日本にあるとても古くて馴染みの深いものです。
我が国最古の書物でもある古事記には、我が国の誕生の神話が書かれています。
古事記の中ではさまざまな神さまが登場し、いろいろな出来事と共に事件も起きます。
古事記の中でも有名なものでは、『八岐大蛇退治』『因幡の白兎』『天照大御神の天の岩戸隠れ』『天孫降臨』などがあります。
古事記を読んでみると、その物語性と共に当時の日本人の死生観が大きなテーマとして描かれていることが分かります。
中でも最も分かりやすい場面は、伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)の黄泉平坂でのやりとりですが、これ以外にも全体を通して当時の日本人の死生観が描かれています。
古事記の神話の中で語られている物語は、天孫降臨に至るまでの壮大な叙情詩であり、私達日本人の心に深く刻み込まれ、まさに“魂のふるさと”と言えるでしょう。